北松浦支部 6月例会報告
日時:6月20日(火)18:30~20:3
会場:松浦シティホテル
テーマ:ウィズコロナ時代の社長の仕事
報告者:(株)スタイルマート 代表取締役 堤 直司会員
出席者数:16名(会員13名、ゲスト1名、他支部1名、事務局1名)
2019 年に始まったコロナ禍や2020 年の消費税率の引上げ等で景気が低迷するなかにおいても売上を伸ばし続けてきた堤さんの社長としての経営の指針、社長の仕事などについて報告いただきました。
重要なことは、自社を取り巻く商環境における最大のマイナス要因である「人口減少」によるマーケットの縮小や世帯の家族構成の変化、中流意識から貧乏意識へと個人の意識が強く変化することなどを踏まえた対応(打ち手)が必要であり、変化に最も上手く対応できるものが生き残ることができます。先が読めない時の原理原則として、自社に求められているものは何か、自社が1番になれるものは何かをよく理解し、①製品のリーダーシップ ②業務運用の卓越性 ③顧客との緊密性の中から1 つ、顧客目線で1番になることを目指し、1番になっても磨き続けること、他の2つのレベルもそこそこ基準を確保し、レベルの引上げをすることが必要となります。
堤さんは「長所伸展」をモットーに社員のよいところを伸ばすために誉めゴロシ、欠点を言わず、悪いところは直さないに徹しています。自社の経営計画の特徴や社員にノルマを言わない、社長の行動指針としてPDCA のC を重要視し、多くの時間を費やしています。
また、社長の仕事として、縦軸に緊急度、横軸に重要度を置き、四つに分割されたエリアで示し、説明が行われました。社員の区別についても説明があり、適性を判断し、その社員にあった対応・配置を行っています。
2022 年度は、「当社が加盟する家具チェーン店の変更、後継者の決定と当社のターニングポイントとなった。」などの報告がありました。
2022 年度の決断と実行は、これから先の環境の変化に対応するための決断と実行だと考えざるを得ませんでした。
今回は、堤さんが様々なセミナーで永く学ばれてきたことを実践に生かしてこられたもので、刺激があり、社長の仕事とは?と、再考させられる例会でした。
(文責 森 誠治)