vol. 314(2023年9月号)掲載

各界から長崎県同友会会員へ向けた熱きメッセージ

新しい佐世保づくりに向けて

 長崎県中小企業家同友会におかれましては、1972年の設立以来、県内中小企業者の発展や地域の振興に寄与する活動を展開されておりますことに、心から敬意を表するとともに深く感謝を申し上げます。
 さて、昨今の中小企業を取り巻く環境につきましては、新型コロナウイルス感染症に係る制限の解除により、経済活動が回復傾向にありますが、原材料価格の高止まりやエネルギー価格の高騰が続くことによる「コストの負担増」、「人手不足」による受注機会の損失等、懸念材料が依然として残っており、経済の活性化のためには、事業者等のニーズを踏まえた効果的な物価高騰・人材確保への対策を行う必要があるものと認識しております。
 このような状況下において、私の市長公約として「宮島大すけ99の政策」を掲げ、産業に関しましては「佐世保の産業を活性化し稼げる力へ」と題して、産学官金連携の促進、地場企業の海外展開や地元産物輸出の後押し、「させぼ産品」のブランド化や地域団体商標の支援、企業の人材確保に対する支援を行い、労働力不足を解消することなどへ注力することを掲げております。
 これらと第7次佐世保市総合計画を鑑み、さらに政策のブラシュアップを行い、産業振興を推進していきたいと考えております。
 また、これまで同様、地場産業支援に取り組むとともに統合型リゾート(IR)誘致を好機とした産業支援とIR関連事業者の誘致・雇用促進に努めてまいりたいと考えております。IRの導入は、人口減少や少子高齢化の課題を抱えている本市といたしましても、課題解決のための有効な手段の一つと考えており、本地域経済環境を大きく変化させるものと捉えておりますので、申請主体であります長崎県、そして地域住民、経済団体の皆様方と一体となって誘致を進めてまいる所存であり、また、ビジネスチャンスとして積極的な中小企業活動につなげていただければ幸いです。
 結びに、本市といたしましても将来にわたって活力のある地域社会の創生実現に向けた取り組みを推進してまいりますので、地域経済発展のために引き続きお力添えを賜りますようお願い申し上げるとともに、会員皆様方の今後ますますのご発展と、長崎県中小企業家同友会のさらなるご活躍を祈念申し上げます。

佐世保市長

宮島 大典

1963年6月6日生
1982年3月 私立青雲高等学校卒業
1989年3月 一橋大学社会学部卒業
1991年4月 長崎県議会議員(1期目)
1994年4月 長崎県議会文教厚生委員長
1998年2月 衆議院議員(1期目)
2009年8月 衆議院議員(2期目)
2012年10月 防衛大臣政務官
2019年4月 長崎県議会議員(2期目)
2023年4月 第32代佐世保市長