vol. 321

各界から長崎県同友会会員へ向けた熱きメッセージ

新入社員とイノベーション

長崎県中小企業家同友会様には、日頃より大村市産業支援センターの運営に対し、ご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
さて、桜花爛漫の4月、ビジネスの世界でも新入社員が組織に加わり新しい風が吹く好季節となりました。今回はそのころを振り返りつつ、新入社員とイノベーションをテーマにお話したいと思います。
私は大学卒業後、最初に入社した企業で、ITシステム開発に携わりました。当時は毎日残業も当たり前、今思えば入社1年目が、仕事の進め方も含め、疑問に思うことが一番多くありました。何も分からないからこそ素朴になぜ?と感じたのだと思います。毎週の業務報告のコメント欄に、それとなく気づいたことを記述していると、たまに課長から呼び出されました。“これはどういう意味かな“ と否定することもなく、新入社員の私の話をじっくりと聞いてくれ、話に納得されると提案を基に組織編成が変ったこともありました。
変わる 変わらないは別として、ただ聞いて頂けることが嬉しかったことを今でも覚えています。悲しいかな、時間が経つにつれ、あたり前が増え、ルーティンになり、疑問や気づきが少なくなりました。
今の新入社員の皆さんは、Z世代、デジタルネイティブ世代で、私が育った環境とは何もかも異なります。だからこそ ”なぜこのやり方なのか?“ などの疑問を大変多く持たれるのではないでしょうか。新たな視点、アイデアを秘めており、組織改革、イノベーションの源泉となる可能性が大いにあります。
コロナ禍以降パラダイムシフトが起り、変化する市場に対応すべく、生き残りをかけた新たなビジネスモデルが求められています。企業の存続には、変えるもの、変えてはならないものを見極めつつ、時代を捕まえた組織改革や新規事業は必要と考えます。1からスタートするベンチャー企業より、中小企業には経験、リソース、資金力等のイニシアティブがあります。時代の変換点はチャンス! 強みを生かし今こそ始めませんか。
大村市産業支援センターでは、まずしっかりとヒアリングを実施、貴社の強みを捕まえ、デジタル改革を含む事業戦略をご一緒に検討いたします。内容に応じ専門家も交えたプロジェクトを組み、実現のための伴走支援をいたします。
よろしければ、お気軽に雑談からでもお越しいただけると嬉しいです。皆様とお会いできるのを楽しみにしています。

大村市産業支援センター センター長

宮本 美砂

長崎市生まれ/1988年 長崎大学工学部電子工学科卒
総合電機メーカーにて、通信・インフラ・半導体SCM生産管理等システム開発
に従事
2011年 長崎県産業振興財団 マネージャ
2017年 中小企業基盤整備機構 専門家・長崎出島インキュベータチーフIM
2022年 医療系ベンチャー企業 CMO/CFO
2023年 大村市産業支援センター センター長
厚生労働省 テクノインストラクター、JBIA シニアIM
独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT) 専門家
PMI(Project Management Institute)会員
日本書道 教授
性格 明るく好奇心旺盛