【経営フォーラム in 平戸】第2分科会 経営指針
日時:11月29日(金) 13:00〜20:00
会場:平戸文化センター
テーマ:委ねることで人が生きる~指針がつなぐ「ひと・こと・もの」~
報告者:社会福祉法人宮共生会 理事長 原田 良太会員(副代表理事・佐世保支部)
室長 中村 寿弥
原田さんは2009年に同友会へ入会。2011年から支部政策委員長を5年務め、2016年に佐世保支部副支部長、2017年に佐世保支部長に就任され現在は長崎県の副代表理事をされています。
目指すのは、多様な力との共生。出会いが事業の可能性を開きました。
市職員であった父親が社会福祉法人を立ち上げ、その手伝いとして原田さんに相談。それから独学で福祉を学び、わらびの里を開所。法改正により危機的状況になるものの「職員を1人も解雇しない」との強い決意をもち地域にとってなくてはならない社会福祉法人に成長させました。
宮共生会は現在、佐世保市内に13事業所を展開され、来年春には新施設の開業を予定されています。しかしながら事業展開は1人ではできません。人に任せて委ねることで事業を大きくできる。また任せられた人は大きく成長できる。原田さんは「立場が人つくる」と話されました。
また、原田さんも会社を今の規模に持っていくまでには多くの苦労をされていました。人材採用、幹部社員の育て方、現場はできてもパソコンができない。いろいろな壁にぶちあたりながらも父親から委ねられた事業を大きく発展できのは、やはり指針が重要であったのではないかと感じました。
グループディスカッションでは「あなたは経営者としてどのような組織を築き、どんなリーダーになりたいですか?それを実践するために明日からどのような行動をしますか?」をテーマに議論しました。経営者は事業の発展、維持継続を常に考えていなければなりません。しかし昨今の働き方改革や人材不足は事業の発展を難しくさせているものだと思います。そんななかでも社員の働き甲斐を考え社員満足度をあげていくことが事業の発展へと繋がるものとなるのではないでしょうか。私たちは社員一人ひとりがその能力を発揮し、仕事を通じて自身の成長を実感し、人生の喜びや充実感を感じられる。そんな職場をどのように実現していくか、今回の報告がそれぞれの事業の可能性の一つの見本となったことだと思います。