大村支部 9月例会開催報告
日時: 9月20日(木) 18:30~21:30
会場:長崎インターナショナルホテル
テーマ:11年連続長崎県内リフォーム業No.1の工務店が実践する
社員さんが誇りを持てる会社づくり
報告者:(株)中村工務店 代表取締役
中村 鉄男会員(浦上支部)
競争が激しい建築分野にて住宅リフォームに特化した事業を展開。住宅リフォーム売上ランキングにて長崎エリア11年連続No.1の「すまいるリフォーム」中村工務店。創業60年、その歴史は先代社長の父から始まります。
仕事に対して頑張る自慢の父。その背中を見て育った中村さんの青年時代、父が経営する中村工務店の危機が訪れました。売上減で3億円の負債で倒産。家庭環境が悪化し、どん底の時代を経験。知合いの焼肉店で焦げた網の洗う父の姿、父の代わりに必死に働く母。この経験を背負い生き抜いた中村さん。
倒産後、再建の道を選んだ父、両親が必死に働いたおかげで大学に進学。卒業後、建設会社に就職。その後実家に帰郷し、中村工務店に入社。しかし低迷の時期が続きます。
そんな窮地からいかに盛り返したのか?
その後の中村社長の原動力、経営力には敬服します。
リフォーム事業セミナーに参加。これだと確信し「すまいるリフォーム」を立ち上げます。立ち上げ当時の1991年から2008年まで借金返済の為、完璧な売上主義の経営でした。013年、借金は返済し経営は安定しましたが何かスッキリしない中村さん。社員がすぐやめていき、立ち上げ当初の社員は1人しか残っていませんでした。誰の為に会社を経営しているか?悩む中村さん。
立ち上げ当初、売上重視で会社の経営理念は無く、退社する社員から「この会社に魅力を感じない、3年後のビジョンが見えない」と言われ更に悩む中村さん。
そして、我が社に足りない問題点は人材育成と気付き、社長自らマネジメントコーチング研修を受け、人財育成の手法を体得し、社内で実践。
社員が働き易い環境を作り、社員の意見、やりたいことを積極的に取り入れ、いろんなアイデアを提案させ、社員自ら達成感を得ます。常に、社員とのコミュニケーションを図り経営理念を社員に根付かせました。
社員を大切にすることにより社員がお客様を大切にする。結果、会社の収益性が更に向上、会社は発展し、県内リフォーム業No.1に成長。今日の中村工務店の姿があります。
「社員さんが誇りを持てる会社づくり」
今の業績に満足せずまだまだ会社は目指す志半ばなのでさらに努力を重ねて行くこと、社員を幸せにすることが社長の使命であり、社員が自分の可能性に挑戦し、喜びに満ちた人生を送る。これを導く中村さんの懐の深さが感じられた今回の御報告、感銘しました。ありがとうございました。
文責 浦郷 学