大村支部 11月例会報告
テーマ:ようやく見えてきた 自分なりの「不離一体」〜弁護士業と同友会活動をつないだ経営理念〜
支部名:大村支部
日時:11 月17 日(木)18:30 ~ 21:00
会場:大村市中地区公民館・Web
報告者:山下・川添総合法律事務所 弁護士 佐藤 敬弘 会員
大村支部会員であり県のビジョン委員長の佐藤敬弘さんから報告いただきました。
佐藤さんは、大学卒業後は長崎県職員として港湾課に配属されその時のエピソードとして、当時の上司は何か問題が起こる度に顧問弁護士に相談に行かれていて、弁護士さんの影響力の凄さを感じておられたようです。
ちょうどその頃に弁護士の制度改革があり、思い切って県庁を退職して司法の道へ進まれました。
司法試験合格後は大阪で裁判官となられましたが、人生を左右する重要な判断にも関わらず、TV ドラマとは少し違って自分の想いを事案の解決に反映することの難しさにストレスを感じられて、「当事者からの想いや意見をしっかり聞くことができる弁護士」へ転向されたとのことでした。
弁護士としてのお仕事の事例をお話されましたが、依頼者の話をとことん聞き、依頼者を守るために盾となり、加害弁護・被害弁護共に感情のぶつかり合いを全身で受け止められる大変なお仕事であるにも関わらず、常に冷静な対応をされていて感銘を受けました。
同友会では現在、県のビジョン委員長として「それぞれの委員会の現状を把握したい」と、各委員会にも積極的に参加されています。お忙しいなかで多くの委員会に参加できるのもWeb 会議になったおかげとのことでした。今まで同友会のなかで「不離一体」という言葉がよく理解できなかったのですが、最近になって「依頼者のために一生懸命汗をかく」という経営理念と「同友会会員のために一生懸命に汗をかく」という姿勢が一緒だということに気付き、これが自分なりの「不離一体なんだ」と腑に落ちたそうです。大変勉強になりました。
(文責 出口 博基)