諫早支部 10月例会報告
日時:10月21日(水)18:30~20:00
会場:小栗ふれあい会館・Web
テーマ:経営指針を初めて作って分かったこと
報告者:(株)上園商事ベストワーク 代表取締役 上園 明彦会員
長崎海産(株) 代表取締役 三宅 ちはる会員
出席者数:44名(38名(うちWeb9名)、ゲスト3名、他支部2名、事務局1名)
県主催の経営指針実践セミナーが2019年の7月から2020年の8月まで10回シリーズで開催されましたが、報告者のお二人とも熱心に受講され見事に最後までやり遂げられました。今回の例会ではそのまとめも兼ねて報告していただきました。
まず上園さんに報告していただきました。
(株)上園商事は、ベストワークという店舗名で作業用品、作業服の販売を諫早、島原、伊万里で展開しています。
上園さんは実は事業をやめようかと思っておられましたが、甥っ子さんが入社されたこともあり、事業承継をする気になられ、そのためには、経営指針を作ることが一番重要だというということで今回経営指針実践セミナーを受講されました。
今回経営指針を発表されて、その過程において全ての事柄を文章化、数値化したことによって、会社の目指す方向が明確になったことが非常に良かったとおっしゃっています。
また、経営者自身が常に学び続けることが社員のモチベーションアップにつながり、企業の発展につながることを確信されました。
そして、経営指針を半期ごとに、検証し見直すと言われていますので、そこが一番重要なことであり、すばらしいなあと感心いたしました。
最後に、今回のセミナーは受講10回で3万円ということで、実に費用対効果が高いと力説され、まさにそうだなと改めて思いました。
次に、三宅さんに報告していただきました。
長崎海産(株)さんは、大村の溝陸で海産乾物の卸売りと製造をされています。
昨年の3月、中小企業大学校で福岡同友会の(株)アイルの樋口さんに勧められて長崎同友会に入会されました。
入会する前は、自分自身の精神状態と会社の雰囲気は最低最悪だったそうです。そういうこともあり、昨年の7月から県の経営実践セミナーを受講されました。
また昨年の6、7月と諫早支部の経営理念策定セミナーを受講され、経営理念を作成されています。
経営指針を作成されたことにより、それまで自信がなく不安だらけだったのが、自信ができ、新しいことにもチャレンジしようという意欲が出てきました。また、何よりも社員の意見を素直に受け入れることができるようになってきたことにより、会社が明るくなったというのが一番良かったとおっしゃってます。
これからは、指針を実践し社員の思いも指針に加えていこうと意欲満々の三宅さんでした。
最後に三宅さんの言葉にありました「経営指針をつくれば、心の霧がはれる」まさに名言です。
最後に質疑応答があり、県の経営労働委員長の宇土さんが、お二人の報告を聞いて、やっとここまで来ることができたかと思うと本当にうれしいと涙ながらに話しておられ、私も胸が熱くなりました。
文責 松田 卓