第6回中同協 共同求人・社員教育合同委員会 参加報告

日時:10月23日(金)14:00~17:00

会場:Web

テーマ:「人を生かす経営の実践で共同求人活動を推進する!」

報告者:(株)バイタルリード 代表取締役 森山 昌幸氏(島根同友会 代表理事)

テーマ:「人を生かす経営の総合実践で魅力ある企業づくり」

報告者:(有)小田商店 代表取締役 小田大輔氏(徳島同友会 副代表理事)

 

森山氏の報告では、社員数8名の時に事務員の女性スタッフから子育てしやすい、働きやすい就業規則を作りたいとの提案があり、就業規則をその女性スタッフに作ってもらうところからのスタート!女性が働きやすい会社は、いい会社への近道、いいスタッフも集まります。また、元法政大学大学院教授の坂本氏に学び、人を大切にする経営を知ります。新卒採用をするために受け入れ環境の構築を始める中で同友会に入会。これまで自分自身が経験したことが同友会には準備してありました。新卒・中途採用者をきちんと教育、お金もかけます。結果新卒採用者の3年未満離職者は、寿退社の一名のみでした。また、経営指針の実践(10年ビジョン、中期経営計画、単年度計画、発表会)を行い。現在では様々な賞も受賞。社員が講演、テレビ、雑誌に取り上げられるまでになりました。発表を聞いて会社を動かすのは社員、そしてその社員を育てることが経営者の優先すべき仕事の一つであることが腑に落ちました。

小田さんの報告では、数字を社員と共有することの重要性として、月次決算の取り組み、人時生産性の共有、決算資料が読める教育を行ってきました。また、企業変革支援プログラムを全社的に取り組み、すべての社員に質問に回答・入力してもらっています。

また、インターンシップも活用し、企業変革支援プログラムに沿って社員にインタビュー等を行ってもらっています。社員に人を生かす経営塾を受講してもらい、自社の経営計画及び他社の経営計画をを話す、聞く、質問することを通して、体験、表現、理解を促しています。経営指針をつくったことから一歩進んで、社員個人が主体的に表現することで本人の学びになっていきます。小田商店が行っているのは社員一人ひとりが課題を発表し考える場づくり。会社の利益率(付加価値)を上げるには、社員が目的を持って学ぶこと、インターネット教育(自ら学べる教育)が必要です。原因をつくれば、結果がつくれる。この勉強をしたらレベルアップできるかもと社員が気づくことが大切です。企業変革プログラムを活用して、いい会社をつくっていく、社員教育が強靭な企業体力をつくることを実践している会社の素晴らしい発表でした。

グループ討論では、「人を生かす経営の実践を行い、利益率が10%上がった」「求人、採用、教育などのPDCAを回して採用にはまった」「人を育てることが面白くなってきた」「会社だけでなく地域まで考えて経営しだした」等の発表があり、自分のできていないことに多く気づき、初心に戻れる時間でした。また、全国の優秀な志高い経営者の方々と交流できる素晴らしい時間でした。

文責 県共育委員長 松本 一孝

 

中同協の共同求人・社員合同委員会に参加させていただきました。前日の「人を生かす経営オープンセミナー」で実践報告をされた島根同友会森山代表理事、徳島同友会小田副代表理事がさらに自社の取り組みについて深く報告いただき、グループディスカッションという流れでした。

森山代表理事から社員と共に働きやすい環境づくりの実践事例を、小田副代表理事から企業変革支援プログラムを活用しての自社の取り組みをそれぞれ深く報告いただき、あらためて求人から採用、社員教育が一連の流れであり、かつそこには労使見解をベースにした経営指針が必要であることを再認識しました。

グループディスカッションでは各地のコロナ禍における取り組み事例を共有し、特に得たこととして、他県は同友会主催の合同企業説明会に参加できる条件としてJobwayの登録項目を満たすこととしている点でした。長崎同友会の共同求人委員会では今後会主催のイベントを検討する上で重要なヒントになりました。最後に徳島の小田副代表理事の補足報告にもありました「『地域に若者を残す』という考えも大事だが、いい会社をつくった結果『地域に若者が残る』という発想が大事」という発言は私の中でも大きく響き、企業づくりの会である同友会としては、三つの目的の実践の結果、地域にさらなる付加価値が生まれるものという考えに至りました。

後日開催の長崎同友会の共同求人委員会にて参加報告し、得た学びを共有しましたので今後の会活動に生かしていきたいと思います。

参加させていただきありがとうございました。

文責 事務局次長 峰 圭太