長崎浦上支部 11月例会報告

テーマ:大地のめぐみをみなさまに~逆境から生まれる経営指針の可能性~

支部名:長崎浦上支部

日時:11 月22 日(火)18:30 ~ 20:30

会場:長崎新聞文化ホール アストピア・Web

報告者:(株)平野FACTORY 代表取締役 平野 大介 会員(島原支部)

長崎浦上支部恒例の「肘タッチタイム」を経て支部長挨拶、今回の例会は島原支部の会員さんにも多数参加いただき、10月14日に開催された経営フォーラムの織田実行委員長のお礼の挨拶を経て報告が始まりました。
平野さんより、経営理念、経営指針を策定することにより経営難という逆境から如何に克服しさらに二次創業に至るまでを報告いただきました。
経営指針を策定するなかで見えた「このままでは資金不足になる」という現実、SWOT 分析により強みだと思っていたことが実は弱みだと分かったこと。売上追求ではなくコストの見直しにより利益を確保すべきこと等々事業を継続する上での重要なことに気づかされたこと。また、家族が病に倒れたこと、意見の相違で社員が退職し人手不足のなか、売り上げを伸ばす最大のチャンスを活用できなかったこと、資材倉庫の火災により相当な金額の損失が発生したこと、新型コロナウイルス感染症の影響により事業活動がスットプし倒産の危機に直面し数々の修羅場を経験されたようです。しかし、平野さんにはそれらを乗り越えるだけの人間としての強さがあるのはもちろんですが、一番力になったのが経営指針の活用による事業の見直しであるとのことです。
経営指針及びSWOT 分析については絶えずブラッシュアップしているとのことです。経営指針の中には子育てについても組み込んでいるとのことで、子供の成長に応じての見直しも行っているのではないでしょうか。確かに強み・弱み・機会・脅威は時間の経過とともに変化するものだということを実感しました。チャンス(機会)はチャンスの姿かたちをしておらず指針をつくりこむ中で見えてくるとのことです。平野さんにおかれては同友会との出会い、経営指針との出会いがあったからこそ今こうして事業活動ができているのではないでしょうか。企業変革支援プログラムを社員と共に活用するのもお勧めとのことです。
本報告を作成している私、山口は認定支援機関として経営改善計画書の策定を皆さんに勧めていますが、改めてその必要性を実感しました。また、今回の例会では、島原支部の皆さんの団結力を大いに感じる例会でありました。

(文責 山口 芳和)