vol. 310(2023年5月号)掲載

各界から長崎県同友会会員へ向けた熱きメッセージ

地域が潤う産業づくりのために

 長崎県中小企業家同友会におかれましては、1972年の創立以来、会員相互の強い結束のもと、会員企業の発展はもとより、経済界の振興、地域の中小企業の発展に貢献されておられますことに対しまして、心から敬意を表するとともに深く感謝を申し上げます。
 さて、本市では、「挑戦する人と共にイノベーションを起こし、多彩な産業が生まれ育つまち」を将来像として、2020年4月に「松浦市産業振興ビジョン」を策定し、産業支援体制や創業支援の強化などの推進施策に取り組んでおります。本年度は、新たに創業される事業者に対する創業支援補助や新商品開発・販路拡大事業、DX(デジタルトランスフォーメーション)導入事業、新たに雇用を創出する事業を実施する企業への支援等に取り組んでいくこととしております。また、地域の経済活性化と雇用者増を図るためには、地域の雇用を支える地場企業の規模拡大への支援が重要であると考えますので、新たな工業団地の造成を検討してまいります。
 観光分野では、アジフライの聖地宣言から4年目を迎え、市内連携店及び製造業者も順調に増加し、市内でのアジフライ提供体制が整い始めました。加えてテレビなどマスコミの宣伝効果により「アジフライの聖地 松浦」は徐々に全国に浸透しており、今後もアジフライを本市のキラーコンテンツとし、国内はもとより海外に向けての情報発信にも挑戦したいと考えております。
 さらに、国が目指す2030年温室効果ガス排出削減目標及び2050年カーボンニュートラルの達成に向けて、本市では「松浦市再生可能エネルギー推進計画」を2021年7月に策定し、現在、本計画を推進するため、企業が取り組む太陽光発電や蓄電池導入、営農型太陽光発電事業などへの支援を計画しています。本取組により、電気の地産地消や建設等による地域内経済循環、地域産業の活性化が期待されます。
 本市といたしましては、このような地場中小企業への支援や交流人口拡大による地域振興の取り組みと併せ、新型コロナウイルス感染症拡大により落ち込んだ市内経済を回復させるため、効果的かつ将来につながる施策を展開してまいりますので、会員の皆様方におかれましては、なお一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
 結びに、会員皆様方の今後益々のご活躍とご発展をご祈念いたしますとともに、長崎県中小企業家同友会のさらなるご活躍をご祈念申し上げます。

松浦市長

友田 吉泰

1964年3月8日生
1986年3月 九州共立大学工学部機械工学科卒業
1999年5月31日~2011年3月22日 松浦市議会議員
2011年4月30日~2017年12月20日 長崎県議会議員
2018年2月5日~現在 松浦市長(現在2期目)