五島支部 6月例会報告

日時:6月20日(金)18:30~21:00

会場:福江総合福祉保健センター・Web

テーマ:地域を愛し、共に成長!~同友会活動と自社経営、不可分の関係~

報告者:(株)星取デザインルーム 代表取締役 和田 栄代美会員 (長崎浦上支部)

出席者数:11名(会員6名、ゲスト1名、他支部3名(うちWeb1名)、事務局1名)

今年度から長崎浦上支部長を務めるバイタリティ溢れる和田さんの報告は、地域の皆様の家づくりを心を込めてお手伝いしたいという温かいメッセージから始まりました。
工業高校で学んだことを生かし、設計事務所で働き始めたものの、2年間無給で思い通りにならない日々が続きました。心機一転、以前より憧れていた建設会社に入社。しばらくするとリフォーム部に配属されます。設計畑の仕事に従事してきたものの、そこでは営業、見積作成、発注、現場監督まで、様々な業務をこなす悪戦苦闘の日々が続き、多くのことを学びました。
その後、娘さんが小学校に入学するタイミングで独立したものの、図面を作成してもなかなか成約に繋がらず、半年ほど売上がない時期が続きました。前職での経験を生かし、何とかリフォームで食いつなぐ生活でしたが、この経験を通して、人生に無駄なことは1つもないと学びました。
半年後、ようやく安定的な設計の仕事を得て社員を雇用した矢先、ご主人が病気になってしまいます。職人さんたちと衝突することもあり、やっと採用したスタッフも不安そうな様子でした。さらに、娘さんの学校でも役を引き受けたことで、業務と私生活のあまりの忙しさから、次第に自身の顔から笑顔が消え、笑い方さえ忘れてしまったそうです。当時小学校1年生だった娘さんが描いた無表情な似顔絵を見て、深く反省したそうです。
ご主人の会社も同時に牽引することを決意、業務内容は多岐にわたり多忙を極めました。そして目の前のことで精一杯になり、何もかも自分で抱え込んでしまったそうです。
「ビジョンがない、任せずに抱え込む、感情的になりがち、独断で決める。」これらの苦難を乗り越えてきた和田さんの報告から多くの学びをいただきました。
(文責 塩塚 勇気)