【経営フォーラムin五島】第2分科会

事業継承
変えるのは、経営者の覚悟
~リスクを冒して変革せよ、そして事業承継へ~
日新産業(株) 代表取締役社長 橋崎 牧人氏
(兵庫同友会共同求人委員長 中はりま支部副支部長)
室長 平山 祐実

 橋崎氏はお父様より事業を引き継ぐために、当時勤めていたコンサルティングの会社を退職し家業を継ぎます。家業は経営不振で資金も厳しく耐えかねた社員が退職していくように。勤めていたときのほうが給与もよく「本当にこれでよかったのか、、、」と思い悩む日々を過ごします。どん底のなかから湧き上がる想い、「やらない後悔よりやって後悔しよう」一念発起し、よい会社をお手本にし、よいことを取り入れる、そこで出会ったのが同友会の会員企業。会員の企業では社員が笑顔でイキイキとしている、どうやったらそんな会社になるのだろうかとその企業の経営者プロフィールをみると同友会へ加入していると知り即座にネットより加入申し込みをします。
橋崎さんの行動力、熱い想いを感じることができるエピソードです。その想いがやがて衝突を招きます。それは先代のお父様との衝突です。急激に変わっていくビジョン、経営、その変化のなかすれ違う親子の想い、衝突を繰り返し奪うような形での代表交代。経営は上手く軌道に乗ってきたものの何か心の片隅に引っ掛かりがある日々、そんな時も同友会で先輩達のアドバイスが救います。ちゃんと先代に日々の報告をしているか、今の会社があるのは先代のおかげだよ、その感謝を忘れてはいけない。アドバイスをもとに橋崎さんはお父様に連絡を毎日するように心がけます。
 今までは熱い想いで改革を進めてきた橋崎さんですが今まで会社を守り続けてきた先代への配慮をするようになり、周りにも目が行き届くようになっていきます。
 橋崎さんの気持ちの変化であったりビジョンが違っていたり整っていないときの苦労など親子間の事業承継ではない方もビジョンの必要性などがわかる報告内容であったと思います。