長崎出島支部 11月例会報告

テーマ:永続していく企業であるために〜ダイバーシティ経営の取り組み〜

支部名:長崎出島支部

日時:11 月17 日(木)18:00 ~ 20:30

会場:サンプリエール・Web

報告者:九州教具(株)事業開発部 部⻑ 岡村 雅彦 会員(長崎浦上支部)

報告者の岡村さんは、九州教具(株)でホテル事業に⻑年携わってこられ、今では同社の掲げるCSV 経営やSDGs の推進にも取り組んでおられます。CSV経営とは、あまり聞きなれませんが、「共有価値の創造による経営」を行うことだそうです。同社では、企業の最も重要な価値は「永続性」であるとしています。永続する企業であるためには、社会のニーズや課題に取り組み、社会的価値を創造し、かつそれにより企業の利益も創出していく、こうした経営を進めているそうです。また、SDGs について、これ自体が社会のニーズや課題であると捉え、積極的に取り組むことでCSV経営の実践につなげているそうです。
今回の例会では、様々な取り組みのなかで、社員さんにとって働きやすい職場づくりに関してご報告いただきました。通算5 年ほどのご出産や育児休業を経験しながらも、キャリアをしっかり積まれている女性社員さん。はじめはベッドメイキング等を行っていたところから、IT 系の会社に勤めていた経験を生かし、業務の動画マニュアルや外国語でのホテルHP の制作などを担い、今では支配人を任されている外国籍の社員さん。様々なバックグラウンドの方が活躍されているそうです。また、ホテル事業に限らず、性別による職域の区別をほとんどなくしたとのこと。
現状に至るまでには、傍で聞くと困難や大変と思えるようなこともあったようです。しかし、岡村さんはそのように捉えることはなく、課題解決を楽しんでこられたとのこと。報告からもそれが伝わり、感心させられるとともに非常に見習うべき姿勢だと思いました。
グループディスカッションも、「これまで参加した例会で1 番よいディスカッションができた」という感想の会員さんがおられるほど、大いに盛り上がりました。それぞれ経営する事業が、一層発展し永続していくために、大いに学び考える機会となった例会ではなかったかと思います。

(文責 榮 紀祥)