長崎浦上支部・長崎出島支部合同例会報告

日時:7月22日(火)18:00~20:20

会場:サンプリエール

テーマ:地域経済の持続と中小企業の社会性~SDGs はじめの一歩~

報告者:長崎大学経済学部 准教授 山口 純哉氏

出席者数:98名(長崎浦上支部35名、長崎出島支部28名、ゲスト23名、他支部11名、事務局1名)

今回の合同例会では約100名もの参加者が集まり、大成功のうちに幕を閉じました。長崎大学経済学部山口ゼミの学生7名も「とても勉強になった」と語るなど、活気あふれる会でした。
例会では、山口先生から「地域経済の持続と中小企業の社会性」をテーマに報告いただきました。一見難しそうに聞こえますが、「地域や社会の困りごとを解決しながら、ビジネスも成長させるには?」という、経営者にとって身近な内容でした。
山口先生の報告のポイントとして
・地域の困りごと: 人口減少による水道代高騰の問題や、地球環境、人権問題など、私たちの身の回りには解決すべき課題がたくさんあります。
・社会の新しい流れ: 昔は見て見ぬふりをされがちだった社会問題に対し、政治、経済、社会、技術の力で取り組む動きが世界的に活発になっています。SDGsもその一つです。
・ソーシャルビジネスという考え方: これは、社会の困りごとを解決すること(社会性)を、ビジネスの手法(事業性)と新しいアイデア(新規性)で実現しようという考え方です。
・お手本になる会社: 報告では、環境を守るアウトドア用品のパタゴニア、人にも環境にも優しいタオルをつくるIKEUCHI ORGANIC、障がいのある方の自立を支援するねば塾、持続可能な漁業に取り組む臼福本店などが紹介されました。
・一番大切なのは「なぜやるのか?」: 会社が「何(what)」を「どうやって(how)」作るかだけでなく、「なぜ(why)」それをするのかという「物語」や「想い」が、人を惹きつけ、行動を促す力になる、という点が素晴らしいと思いました。
今回の例会は、経営者にとっても、未来を担う学生にとっても、会社のあり方や地域との関わり方を見つめ直す、素晴らしい学びの機会となりました。
(文責 山本 恵美代)