大村支部 12月例会報告
テーマ:インターンシップを受け入れてみませんか?
支部名:大村支部
日時:12 月15 日(木)18:30 ~ 21:00
会場:大村市中央公民館・Web
報告者:(株)富建取締役 野方 康平 会員(諫早支部)
恩田 衣佐子氏
川瀬 慎太 氏
共同求人委員会の担当例会ということで県共同求人委員長の野方さんと社員2 名にインターンシップについてご報告いただきました。
(株)富建は1910 年に瓦販売から始まり今の建築資材、住宅設備機器販売、プレカット等をされている会社です。
まず、野方さんから会社の気持ちとして報告いただきました。インターンシップを受け入れようと決めたきっかけは社員の平均年齢が50 歳で10 年後には平均年齢が60歳になると危機を感じ当時の経営者が積極的に新卒採用を始め、インターンシップを受け入れないといけないと舵をきられました。現在平均年齢は43歳。
インターンシップを受け入れる体制を構築するために、業務の標準化、教育の仕組みを構築、評価制度の構築の3つを進められたそうです。
次に社員の恩田さんから学生の気持ちで報告いただきました。恩田さんは今年大学を卒業され5 社のインターンシップを体験して4 月に県外から入社を決められました。今の学生さんは10 数社インターンシップを受けるそうです。
インターンシップでよかったことは、内容が充実して普段では経験できないことができる(オンラインの1Day インターンシップで営業のロールプレイングなど)、役に立つ情報や知識が得られる(大学では教わらないプログラミングなど)、ただ話を聞くだけではなく体験でき主体的に参加できるかが1 つの決め手になっていたそうです。インターンシップに参加して見ていたところは、どんな人が働いているのか?社員さん同士の関係はどうか?自分がその会社に入社したらどんな働き方をするのか等だったそうです。
最後に社員の川瀬さんから社員の気持ちで報告いただきました。インターンシップを受け入れるにあたって最初のころは「私が対応しないといけないのですか?」や「何をしたらいいのかわからない、忙しいのに学生の対応をするのは無理がある」などみんなが言っていて、会社のいいところを見せないといけないという心理が働き担当者が疲れていたそうです。
学生は本来の会社の姿が見えないままにインターンシップを終えてしまい、いいところだけを見た学生は最初、やる気があったのに入社後にギャップを感じて早期退職に繋がるそうです。
自分たちが取り組んでいることとして、よいところを見せようとせずにありのままにいつも通りの仕事を見せ、学生には何でも聞いていいよと対応しているそうです。
既存社員も自社のことを話す機会が増えて意識向上に繋がっているとのことです。インターンシップには社員にもよい影響があると学びました。まずは会社の体制を整えて行くことが大切だと感じた例会報告でした。(文責 宮﨑 洋輔)