大村支部 6月例会報告(県央3支部合同例会 開催報告)

日時:6月20日(木)18:30~21:00

会場:HOTELシーサイド島原

テーマ:企業理念を大切にしたサステナビリティ経営

報告者:シャボン玉石けん(株) 代表取締役社長 森田 隼人氏

出席者数:116名(大村支部16名、諫早支部28名、島原支部46名、ゲスト25名、事務局1名)

今回は県央3支部合同例会、初の島原開催となりました。
報告では、今年創業114年と長きに渡り、石けん・洗剤等の製造販売業を経営してこられた、成功や苦労を企業理念に基づき深くお話しいただきました。
創業当初は商店として商売されており、その後は時代背景の影響もあり、より石けんに特化していったそうです。そんななか、他社に先駆けて合成洗剤の取り扱いを始め、その後、経営が順調ななか、先代の強い思いにより従業員の反対を押し切り、無添加石けんのみでの商品展開という決断に、組織の先頭に立つ者としての強い覚悟を感じられました。
企業理念「健康な体ときれいな水を守る」無添加石けんに切り替えたことにより、当時の月商を1%にまで落とすこととなりながらも、商品を手に取る方への利害や環境への配慮を優先した決断に、企業としての確固たる理念、そしてその強い使命感に感銘を受けました。
今では聞き馴染みのあるSDGs。その言葉を知るはずもない先代の強い思いに、これからの未来に対する中小企業のあり方、そして信じることの大切さを改めて確認することができ、各業種がこれからの時代を席巻していくための学びを得た、そんな心洗われる貴重な報告となりました。
グループディスカッションでは、会社として利益を追い続けることは大事だが企業として存在している使命を考え、社内社外への満足度を高め、還元していくことで地域と共に成長していくことにこだわっていこう。このような意識向上を図れた有意義な例会となりました。
(文責 三田村 憲護)