大村支部 9月例会報告
日時:9月18日(木)18:30~21:00
会場:長崎インターナショナルホテル
テーマ:官民創論2025 はたらきリデザイン ~新たな労働力を探せ~
報告者:大村市長 園田 裕史氏、ながさき移住サポートセンター 企画統括部長 宅島 毅氏、大村市への移住者 竹下 孝一氏、(株)大幸企画 代表取締役 時 忠之会員
出席者数:71名(会員41名、ゲスト26名、他支部4名
大村支部の秋の風物詩といえば、官民創論です。今年も政策委員会が中心となり、大村市中小企業振興会議への提言も含め、意見発信のために学び、議論を深めました。
大村市は高速道路IC、空港、新幹線駅の「高速交通三種の神器」を市内に有する数少ない自治体であり、日経BP調査による住みよい街2025で、東京都千代田区、港区、中央区に次ぐ全国4位にランクインし、移住者を迎える環境としても非常に追い風となっています。
長崎県内への移住者は30、40代が50%以上を占め、都市部の若い世代が郊外の暮らし・住まいを求めて移住するケースが多いようです。また、移住者の最大の関心事は就職に関することで、移住者の受け皿として雇用は絶対条件となります。この雇用を担うのが地場の中小企業です。社内の人材確保、マンパワーの底上げのためにも、移住者にアンテナを向けることこそ、中小企業が積極的に取り組むべきことであるように思いました。
今回の例会では、大村市役所の職員の方や長崎大学山口ゼミの学生さんなどたくさんのご参加があり、グループディスカッションでも多種多様な意見が交換されました。大学生の方からは地元に帰るよりもSDGs推進の企業や社会貢献性の高い企業に勤めたいという意見もありました。
大村市ではコロナ禍以降毎年、市外に住む大村市出身の学生さんに地元産品のギフトを送っており、ギフトを受け取った学生さんがSNSにアップしたり、大村に戻ってきて市役所職員に応募するケースもあるそうです。私たち大人も若い頃には地元のよさについてあまり考えることがなく、都会など外の地域に出て行って初めてよさに気づくことも多いと思います。若い頃に地元のよさに気づいてもらうことも大事だと思いました。
行政の地道な活動に加え、我々中小企業の魅力ある企業づくりによって、移住者と共に活発な街づくりを行えるのではないかという、街の未来への可能性も感じた例会となりました。
(文責 村山 浩一郎)



