島原支部 1月例会報告

日時:1月20日(火)19:00~21:00

会場:サンプラザ万町

テーマ:地域の未来を共に描こう〜中小企業が描くまちづくりのカタチ〜

報告者:(株)大幸企画 代表取締役 時 忠之会員(大村支部)、大村市商工振興課 武内 恵子氏

出席者数:32名(会員24名、ゲスト5名、他支部3名)

報告では、大村市における中小企業振興基本条例と振興会議の実践が、地域経済を動かす具体的な仕組みとして紹介されました。
振興会議は単なる意見交換の場ではなく、毎年提言書を市長に提出し、次年度予算に反映させる「政策立案の実働部隊」として機能しています。会議では人材不足、人口減少、DXの遅れ、防災対策などの課題をテーマに専門部会を設置し、高校生向け市内企業説明会の実施、企業情報サイトの整備、人材育成・DX補助金の創設、BCP策定支援など、具体的施策が次々と事業化されてきました。これらは、行政だけでは把握しきれない現場の声を制度として吸い上げている点に大きな特徴があります。
成功要因として、官民が対立を恐れず対話を重ね、業界利益ではなく公益を共通軸に据えてきたこと、そして首長が会議を重視し続けた姿勢が挙げられました。一方で「うまくいっている」という慢心こそ最大の障壁であり、条例は目的ではなく行動を継続するための手段であると強調されました。
島原地域においても、大村モデルを他地域の成功事例として眺めるのではなく、自らの地域課題に置き換え、行政と経営者が同じ立場で語り合う場を持つことが、今後の第一歩になると示唆されました。また、相談ではなく対話を重ねる姿勢こそが、地域を「誰か任せ」から「自分たちの未来」へ変えていく力になると総括されました。
(文責 池田 優一)