vol. 322
各界から長崎県同友会会員へ向けた熱きメッセージ
知的財産が中小企業の発展を支えます
長崎県中小企業家同友会様におかれましては益々ご盛栄のこととお慶び申し上げます。
一般社団法人 長崎県発明協会は、発明の奨励、青少年の創造性育成及び知的財産権制度の普及啓発等を行うことにより、長崎県経済の発展に寄与することを目的として1933年(昭和8年)に設立され今年で91年を迎えました。
長崎県発明協会では、発明振興奨励事業として、県内の個人発明家や中小企業等の方々の考案、発明品の実用化への促進のため、「長崎県発明くふう展」を毎年開催し、昨年は第71回目の開催となり、既に商品化された発明品も数多くあります。
また、中小企業の優秀な発明・考案を完成させた方々及び発明等の実施化に尽力された方々の功績を称えるため大正10年から103年間続く全国発明表彰等へ県内の候補企業や功労者を推薦しています。
青少年育成事業として、全日本学生・児童発明くふう展、未来の科学の夢絵画展など、全国開催展への作品の推薦を行いながら、次代を担う少年少女が創造性あふれる人材に成長してもらうため県内の「少年少女発明クラブ」の育成支援にも注力しています。
2つ目は知的財産活用支援事業【長崎県の委託事業】として、特許ニーズの掘り起こしと関連情報の収集や、特許ニーズに基づいた個別マッチング及び特許権者への橋渡しの支援を実施し、県公設試や大学等が保有する知的財産の紹介と共同研究及び共同技術開発展開に関する支援を実施し、関連する知的財産セミナーを年2回開催しています。
次に、知財総合支援窓口業務【(独)工業所有権情報・研修館の
委託事業】として、次のような「どうしたらいいのかわからない」の解決の
お手伝いをいたします。
・ ネット販売を始めたら他社から商標権侵害の警告書が送られてきました。
・ 製品パッケージのデザインを真似されたくないのですが。
・ 発明したもので特許を取りたいのですが。
・ 新しい商品のロゴが他のブランドと似ている気がします。
・ 製造方法を社内だけの秘密にしたいのですが。などなど
新商品の開発・販売、共同研究開発、海外展開など、中小企業等のかかえる様々な経営課題について「知的財産」の側面から解決を図る無料の相談窓口を大村市に、臨時窓口を長崎市・佐世保市に開設していますのでどんなことでもご相談ください。
最後に、長崎県中小企業家同友会の会員の皆さまの事業がこれまで以上に発展されますようご祈念申し上げます。

一般社団法人長崎県発明協会
理事長
田中 博
1950年5月生
1973年3月 鹿児島経済大学経済学部卒業
1974年2月 田中工機(株)入社
1993年2月 田中工機(株) 代表取締役社長
2019年12月 田中工機(株) 代表取締役会長(現職)
2009年6月 大村商工会議所 工業部会長(~2022年10月)
2011年4月 一般社団法人長崎県発明協会理事長(現職)
2013年4月 公益社団法人発明協会幹事(現職)
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